第6回 真の個性化は、中年期以降に始まる

こんにちは、山木戸です。

 回目は、どのように考えを変えて、主観的な幸福度を上げてくのかを考えます。

 図のように、『心理学者ユング』は、人生を水平線から昇り、軌跡を描く太陽の動きにたとえました。(図「人生における真の個性化は、中年期以降に始まる」を参照)

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 正午に向かってぐんぐん光の強さを増していく午前と、だんだん日が影っていく午後とでは、太陽の存在は同じでも明るさや輝きは異なっています

  午後の太陽は、午前よりも強く感じられます。だれでも強烈な西日を受けて、まぶしく感じた経験があるでしょう。

 ユングは、人生も“午前と午後では意味が違うのだ”といっています。 

 ここで重要なことは、「人生における真の個性化は、中年期以降に始まる」ということです。図でちょうど真ん中ぐらいに位置する「人生の正午」は、中年期の真の個性化が始まる前の過渡期にあたります。

  「人生の正午」の時期には、能力開発の目標が失われがちな人生の踊り場みたいな感覚があります。それは、中年期の過渡期に、「これより上に登ることができない、この場所で停滞している」と感じはじめることに原因があります。

  人生の午後入ると、自分の人生がいつまでも上昇しないことをさとります。そこで、自分の価値観や人生における優先順位を転換する人が多くなります。

  自らの立場の変化や役割の変化に伴って、昇進への欲求や他者から認められたいという関心がずっと少なくなり「自分らしく生きる」ということを考えるようになります。

 「自分らしさとは何か?」について立ち止まってかえりみることで、「自分らしい自分」に少しずつ近づいて過程が始まります。 

 この過程に入ることは、人生の午前」組織の中で活動するために排除してきたものを見つめ直し、新たに「自分らしい自分」として取り戻していく、真の個性化が始まったといえます。

  「人生の午後」に、立場や役割の変化に伴う生き方や価値観の転換がうまくはかどらない場合には、心の中で激しい葛藤を経験することも珍しくありません。が、心の葛藤を恐れることはありません。

  「人生の午後」に「自分らしい自分」を取り入れた生き方を目指していきましょう。自己実現の可能性は人生の後半にあります

  もう遠慮することはありません。あなたが責任をもって、あなた自身の人生を歩めば「幸福度」は上昇します。

  次回は、「自分らしい自分」を切り開く意識の転換について考えます。


山木戸 啓治  Keiji Yamakido

<プロフィール>
上級生涯生活設計コンサルタント
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(日本FP協会)
社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員

平成15年より、ファイナンシャル・プランナーに就任し、生涯学習センター・公民館・大学の公開講座などで生涯経済設計の講師を務め、平成16年度・17年度には福山大学経済学部客員教授を兼務すると共に、企業の退職準備ライフプランセミナー、及び地方公務員の退職準備・生活充実ライフプランセミナーなどで講演活動を行う。
平成22年7月に定年退職し、その後も継続してライフプランセミナーの講師として活動中。

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