第7回 「自分らしい自分」を切り開く“意識の転換”

こんにちは、山木戸です。

 第7回は、「自分らしい自分」を切り開く“意識の転換”について考えます。
 図のように、「人生の午後」は、『山登り型』のキャリアへチャレンジする将来展望から始まります。
(下図【「自分らしい自分」を切り開く『山登り型』のキャリアへ意識の転換を図る】を参照)

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 図の左上に位置する「人生の午前」の時期は、仕事人生の前半をイメージしています。

 仕事人生の初めの段階では、“まず、上流からかかるこれまで経験したことのない激しい圧力を受けながら、無事に急流を下り終えられるのか”という問題に遭遇します。
 そのような、その時々の仕事を懸命にこなしてゆくような働き方を「川下り」にはなぞらえることがあります。
 上流から発する強い圧力を受けながら押し出されるように懸命にキャリアを磨いてゆくというイメージです。

 その時々の仕事にかかる強い圧力を受けながら、急流や岩場を乗り越えていく「川下り型」のキャリアでは、良い上司とのめぐり逢い、良い仕事とのめぐり逢いなどの運不運や偶然に、キャリア開発は左右されることも多いと考えられます。
 このように仕事人生の前半に誰しも遭遇する厳しい経験を“ラフティング”に例えました。

 中年期に入り、「人生の午後」の真の個性化が始まる頃には、次のステップである山登りの作戦を立て始めるようになるはずです。

 このライフ・ステージでは、第2回で取り上げた“自己イメージを確立する”ことが大変重要になります。
 「山登り型」へキャリア意識を転換するためには、自己イメージを確立する必要があります。

 どの山を、どう登るのかは,自分で考えるしかありません。その過程を経て決めた山を登り切るためには、最後はこの山を登るのだという強い意志が必要になります。

 目の前に避けることのできない変化が現れたならば、その変化を受け入れて向き合いながら、「山登り型」キャリアの道を見出して, 能動的に専門性を高めてゆく山登り型の生き方が「人生の午後」にあるはずです。

コラム -ベテランの生き残る道- 元大関栃東の金言葉

 日本人力士として大関在籍期間が最も長く、最強を誇った横綱朝青龍をして“最も苦手な力士”と言わしめた元大関栃東関は、“鍛錬を重ね自分の型をつくる”ことがベテランの生き残る道と語っています。

 「人生の午後」には、「自分らしい自分」を取り入れた生き方を志向するようになります。

 自己実現の可能性は人生の後半にあり、自分の得意技を探し、実践する人生デザインである『山登り型』のキャリアへチャレンジすることから始まると考えられます。

 次回は、“等身大の自分を開発する”という意識が重要”というテーマについて考えます。


山木戸 啓治  Keiji Yamakido

<プロフィール>
上級生涯生活設計コンサルタント
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(日本FP協会)
社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員

平成15年より、ファイナンシャル・プランナーに就任し、生涯学習センター・公民館・大学の公開講座などで生涯経済設計の講師を務め、平成16年度・17年度には福山大学経済学部客員教授を兼務すると共に、企業の退職準備ライフプランセミナー、及び地方公務員の退職準備・生活充実ライフプランセミナーなどで講演活動を行う。
平成22年7月に定年退職し、その後も継続してライフプランセミナーの講師として活動中。

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