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食の豊かさ、その裏にあるものとは? 食の安全を考えるフォーラム

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第16回環境創造フォーラム @大東文化大学
「食の安全と豊かさ ―食生活・食文化のゆくえ―」

●ざっくりいうと・・
・学生が豆腐つくりを体験
・コンビニのおにぎりの秘密
・大量生産、低価格のために作られる豆腐
・今後の食のあるべき姿とは?
イタリアの食文化とスローフード運動
イギリスの食はなぜまずい
イギリスの学校給食を変えたオリバーさん
朝食を食べる人の方が、年収が多い!
日々の食事で留意すべきことは

150名近くの学生、一般人が集まっていた。


 大東文化大学環境創造学部(東京都板橋区)は、11月30日(木)に板橋校舎多目的ホールで第16回「環境創造フォーラム 食の安全と豊かさ-食生活・食文化のゆくえ-」を開催した。
 当日は、同大学の学生や一般市民、約150名が集まり、食の安全や、食品の裏側、健康的な食事などについての話を聞いた。

“得る”Cafeの告知ページ

食の安全、豊かな食の裏にあるもの

環境創造学部の大杉教授

 最初に大東文化大学環境創造学部の大杉由香教授があいさつした。
「飽食の時代と言われるが、日本の食料自給率は、38%(2016年)まで落ち込んでいる。この状況の中、食の安全は大丈夫なのだろうか。また、日本人の食品群別平均摂取量を2003年と2016年で比較すると、嗜好飲料類と菓子、肉の摂取が増えている。豊かにはなったが、安直になっているのではないか。食事が餌化しているのではないか。また、なんでも食べられる“豊かさ”の背後に何があるのか考えたい」

学生が豆腐つくりを体験

豆腐作りについて語る学生

 同大学の学生が、大桃豆腐店(東京都豊島区池袋)で豆腐つくりをした体験談を語った。
 この店の豆腐は、有機栽培の国産大豆と粗製海水塩化マグネシウム(海水から塩作りの過程でできる液体「にがり」)の2種類だけで作られている。

 実は、スーパーなどで売られている豆腐の多くは、大量生産と低価格のために輸入大豆や消泡剤、凝固剤などを使用して作られている。

 学生は、大豆とにがりだけで豆腐を作る難しさ、大変さを体験した。「作った豆腐をご飯にのせて醤油をかけて食べたら本当においしくて感動した。今回は、食というものを改めて考えるいい機会になった」と語っていた。


基調講演 食品検査室から見える食卓の裏側と未来
 八田 純人 (一社)農民連食品分析センター所長

 食品や農作物の安全性や秘密を検査している(一社)農民連食品分析センターの八田さんが、食べ物の“秘密”をいくつか紹介していた。
 お金さえあれば何でも買えて、なんでも食べられるが、「漫然と口に運ぶだけ、受け取るだけになっていないか、食に目を開けているか」と問いかけた。

コンビニのおにぎりの秘密

農民連食品分析センター所長の八田さん

 コンビニのおにぎり(食べるときに海苔でくるむタイプ)を実際に出して、上側の部分を水の入った容器に入れて見せた。すると、水面にもやもやと油が浮いていた。

 おにぎりには、植物油脂が表面などにつけられているという。保湿や加工助剤と思われるが、表示はされていない。
「これを食べても問題はないかもしれないが、私たちが知らないものが使われていることもあることを知っておいてください」と八田さん。
 
大量に作られる豆腐

 穀物自給率の2013年世界ランキングで、日本は172カ国中123位。大豆の自給率は約7%だそうだ。(農林水産省によるデータより)

スーパーに並んでいる豆腐には、コストを極端に絞り、大量生産されているものが目立つ。前述したように、伝統的なにがりを使わずに、作業効率がよいタイプの凝固剤などで固められたものが多い。それはコストを抑えて大量生産できる豆腐を作るためなのだ。

穀物自給率の2013年世界ランキング

 しかし、豆腐メーカーが利益のためにだけに、そうしているわけではないと、八田さん。実は、大量生産して低価格で売って、なんとかビジネスとして成り立っている、安さの代償をメーカーに押しつけている結果であることも否めないという。

大量生産、低価格のために作られる食品
今後の食のあるべき姿とは?

 その他、居酒屋で人気の魚、ほっけには食味をよくするためにわざわざ脂肪を注入している製品が使われていたこともあること。また牛肉にも、脂肪などを注入して美味しさを補っている成型肉があるそうだ。

 また、同じようにカットするために形を整えている牛タンスライス、色付けしている山菜、果汁の水分を飛ばして再び水分を加えて作る濃縮果汁還元ジュースなどの事例を挙げていた。
「生産者の問題だけでなく、その商品を買って業者を育てている消費者がいることを忘れないでほしい」と八田さんは訴えた。
 
 さらに、次のように締めくくった。
「いつでもどこでも手軽に安くはやく、なんでも手に入れられるという状況になっているが、この裏側にあるものについて、私たちは学ばないといけない状況になっている」

「今、遺伝子組み換え食品や人工肉というものも話題になっている。食の豊かさとはなんだろうということを考えてほしいと思います。添加物や様々な科学技術を取り入れて効率性や経済性を追い続ける食を作っていくのか。豆腐つくりの体験であったような、本来あるべき姿を求めて、未来の食づくりをしていくのか、どちらを選択するべきか、真剣に考えてほしいと思います」
 
2ページ目に続く…

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