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プログラミング教育について なぜ&どうやってを学ぶ


 6月28日(水)、東京都町田市にある町田市民文学館「ことばらんど」で、講演会「子どもがプログラミングを学ぶ理由」が開催された。
 主催は、特定非営利活動法人シーシーシーネット、一般社団法人教育デザイン研究所。

 当日は、親子連れ、シニアを含めて25名が集まり、今なぜプログラミング教育が必要なのか、プログラミング教育とはどういうものなのかなど、概要を学んだ。

2020年の本格的な開始に向けて

 まずは、一般社団法人教育デザイン研究所代表の吉田和夫先生(玉川大学教師教育リサーチセンター客員教授)が「学習指導要領改訂と地域で取り組む意義」という講演を行った。

 文部科学省の小学校学習指導要領によると、2020年より本格的にプログラミング教育を取り入れることが決まっている。しかし、誰がプログラミング教育をするのかは、はっきりしていない。

 今、小学校の教師はさまざまな指導をしなくてはならず、「彼らがプログラミング教育まで担当するのは、負担が大きすぎる」と吉田先生は言う。

 また、公立小学校のパソコン保有台数は地域によって格差がある。さらに家庭のパソコン保有の有無など、経済的な状況も、子どもが受ける教育の格差を生んでいる。

学校と社会を生涯学習でつなげる
 
 そこで、一般社団法人教育デザイン研究所は、特定非営利活動法人シーシーシーネット(東京都町田市)と連携して、子ども向けプログラミング教育講座を開催すると共に、地域にプログラミング教育を指導する人を養成しようとしている。

 同法人では、新しい時代に向けて図1のように、学校と社会を生涯学習でつなげることを目指している。
 
プログラミング教育とは? 

 よくプログラミング教育を、コンピュータ用の言語を書くプログラミングと混乱している人がいるが、まったく違う。

 ソフトウェアを使って、ゲームやアニメーションを作ったり、ロボットを動かしたりして創造的なことをしながら、コンピュータに意図した処理を行うように指示する体験をすることだ。

 図2にあるように、プログラミング教育を受けることによって、創造力、課題解決力、表現力、論理的思考力、コンピュータ理解力がつくことが期待される。

プログラミング1

子どもからシニアまで参加した。

 

町田市民文学館

町田市民文学館

 

プログラミング吉田先生

教育デザイン研究所の吉田先生

図1 学校と社会を生涯学習でつなげる クリックで拡大

 

図2 プログラミング教育の効果 クリックで拡大

 

なぜ、プログラミング教育が必要なの?

 創造力や課題解決力をつけるには、他の方法もあるだろう。なぜ、コンピュータを使ってやらなくてはならないのか?

 それは、急速に変化している時代に対応するためなのだ。最近騒がれているAI(人工知能、Artificial intelligence)が発達すると、近い将来、多くの職業をAIが人間の代わりにやるようになると言われている。
 つまり新しい時代を生きるには、AIを使える人間になることが求められている。

 「コンピュータに意図した処理を行うように指示する体験をすることによって、AIにできること、できないことを理解できるようになるんです。」と吉田先生は言う。

 将棋で大活躍している藤井聡太さんは、AIで学んだやり方と、自分の能力の相乗効果で今までにない強さを発揮している。
吉田先生は、「藤井さんはハイブリッドなんです。AIだけでは勝てないことを知っているんです」と語っていた。
 ハイブリッドな能力を育むためにも、プログラミング教育の重要性が今、注目されている。

*ハイブリッド:異なった要素を混ぜ合わせたもの。ハイブリッド車は、「電気」と「ガソリン」の力で走っている車のこと。

実際にソフトウェアのデモを見る

 続いて、実際にプログラミング教育を行っている日高正晃先生が、アメリカのマサチューセッツ工科大学のグループが作ったスクラッチというフリーソフトウェアを使って、プログラミング教育の概要を説明していった。

 このソフトウェアを使うと、小学生でも簡単にゲームやアニメーションを作ることができる。
 子どもたちはすぐに使い方を覚えて、それぞれが独自の作品つくりに没頭していくそうだ。

 「どこかひとつ違うだけで、全然動かなかったりします。失敗するとプログラムは完全じゃないことが分かる。AIは万全ではないということを学ぶことができるんです」と日高先生。

 後半には、ロボットを動かすデモも披露。参加していた女の子が操作する体験をしていた。
 「怖がらないことを覚えること。まずは思い切りやってみる。間違っていいからやってみることが大事なんです」と先生は話していた。

地域で講師を養成する

 講演を終えると、2人の若い女性がプログラミング指導者養成講座の受講を希望していた。講座は7、8月で5回開催される。同講座は真如苑助成事業で、女性のみ受講料無料となる。
 夏休み中には、真如苑助成事業の女の子向けプログラミング教室の他、親子向けの講座も企画されている。

 また、シニアの人も意欲的だった。今後、シニア向け指導者養成講座も期待される。

●7月中に、書籍「小学校プログラミング教育がわかる、できる(子どもが夢中になる各教科の実践)」(教育デザイン研究所編著、学事出版)が発行される予定だ。

詳細はこちらへ

(取材・まとめ “得る”Cafe  いとう啓子)

プログラミング日高先生

ロボットのデモを披露する日高先生

 

スクラッチの画面

 

プログラミング教育2

タブレットの画面をタッチする女の子

 

プログラミング教育の説明を聞く参加者たち

 

小学校 プログラミング教育がわかる、できる

書籍「小学校 プログラミング教育がわかる、できる」学事出版、本体価格 1500円(税別)(7月出版予定)

NEW10月17日UP:第6回真の個性化は、中年期以降に始まる

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