シンポジウム:ジオパークって何?地域で行うジオパークの活動

日本第四紀学会シンポジウム
『ジオパークと学校教育』@お茶の水女子大学

●ざっくり、こんな内容です

・第四紀ってなぁに?ジオパークってなぁに?
・ジオパークっておもしろい!
・ジオパークのシンポジウムが行われました
・地域の人が地域のために行うジオパーク
・社会教育からみたジオパーク


“第四紀”ってなぁに? ジオパークってなぁに?

 みなさんは“第四紀”(だいよんき)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 あまり馴染みのない言葉かもしれませんが、第四紀とは、この地球上に人間が住むようになってから現在までの『時代』をあらわす言葉です。

 年代でいうと約260万年前~現在になるのですが、この間、地球上ではたくさんの出来事がありました。火山が噴火したり、巨大地震が起こったり、動物が絶滅したり、寒くなったり、暑くなったり…。

そんな出来事とともに、人間は進化し、文明と文化を発達させてきました。

 『はじめ人間ギャートルズ』というアニメがあります。氷河時代に、トラのパンツをはいた原始人が草原でマンモスを捕まえて暮らしています。
 その風景は、まさに第四紀真っ只中といえるでしょう。
(詳細はこちらへ)

 では、ジオパークとはなんでしょうか。そのまま訳すと『大地の公園』となりますが、単なる自然公園ではありません。

 第四紀には、たくさんの出来事があり、その都度大地はその痕跡を記録してきました。

島原半島ジオパークの赤土で取れたジャガイモを食べる大学生

 例えば、火山が噴火すれば流れ出た溶岩によって新しい土地ができます。日本の美しい海岸線は、数えきれないほどの波が打ち寄せてできたものです。

 ジオパークとは、そのような地形・地質に加え、大地の上に生きる植物や動物、さらには人間を取り巻く歴史や文化、産業なども含めて、大事な地域資源として保全・教育・観光に活かしていこうという取り組みのことです。

ジオパークっておもしろい!

 現在、日本には43地域のジオパークがあります。どのジオパークも地域資源を活かし、魅力的な活動を行なっています。みなさんの家の近くにもジオパークがあるかもしれません。

 日本各地にあるジオパークの詳しい取り組みは、サイト【日本ジオパークネットワーク】から確認することができます。

 地球をまるごと楽しめるジオパーク、ぜひ一度訪れてみてはいかがですか?

 日本ジオパークネットワークのサイト


ジオパークのシンポジウムが行われました

シンポジウム会場のお茶の水女子大学

 そんなジオパークについて、学校教育の現場での活用と展開について考えるシンポジウムが、平成29年12月16日にお茶の水女子大学(東京都文京区)で開催されました。

 『ジオパークと学校教育』と題して行われたシンポジウムには、日本全国からジオパークに関係する人たちが集まり、互いの事例を研究しつつ、熱い議論が交わされました。

シンポジウムの様子

ジオパークは地域の人が行うもの

 主催者である日本第四紀学会の植木岳雪教授(千葉科学大学)は、今回のシンポジウムを振り返り、以下のようにコメントしています。

 今回のシンポジウムでは、ジオパークにおいて学校教育をとりこむことの意義があらためて確認されました。

 ジオパークでは、外から来る人たちに向けた活動が重視されがちですが、本来は市民運動のように、地域の人が地域のために行うものです。
 将来の地域を担う子ども達が地域のことを知り、地域に愛着を持ち、地域の大人と仲良くなり、地域力が高まることが大きな目標のひとつです。

 そのような意味でも、ジオパークは生涯学習の中で、もっと大きな役割を果たすことができるのではないかと期待しています。

 

社会教育からみたジオパーク

ジオパークとESDに関する発表も行われた

 地域資源を活かした教育、それはまさに社会教育が得意としている分野です。今回のシンポジウムは学校教育がテーマでしたが、植木先生のコメントにもあるように、ジオパークの取り組みは学校教育だけでなく、社会教育分野でも非常に可能性のある取り組みだと感じました。

 様々な業務に追われる多忙な学校の先生たちにとっては、ジオパークと連携した授業を考える余裕もないのが実情のようです。

 最後のトークセッションでは、これからのジオパークは学校外の教育機関とも連携し、広い視野を持って推進していく必要があるのではないか、という問題提起がされました。
 これからの展開が楽しみです。

(文責:青梅市 鈴木孝志)

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