玉川聖学院(東京都世田谷区)は3月7日(水)、(株)ミライロの「ブレーメンの調査隊」との共同企画として、実際に車いすを利用して街のバリアフリー情報をリサーチする。
当日は同校の生徒約50人が自由が丘の街を車いすで移動しながら、高低差やスロープ、店舗の設備などの情報を収集する。
2017年に、玉川聖学院の車いすを利用している高校2年生2人が「自由が丘の車いす利用者マップ」を作成した。このマップには「自由が丘の街が車いす利用者にとって、もっと優しい街になってほしい」という思いが込められていた。
夏休みを利用して、自由が丘広小路商店街の店舗の入り口の段差などを調べる活動を自主的に行い、紙ベースで地図を作成した。
このマップがきっかけとなり、株式会社ミライロ「ブレーメンの調査隊」との共同企画が誕生した。
ミライロは、高齢者、障害者などの多様な人々を対象としたユニバーサルデザインに取り組んでいる企業。「意識」「環境」「情報」の3つを軸として、企業、自治体、教育機関におけるさまざまな課題解決や、企業価値の向上に繋がる活動を行っている。
「ブレーメンの調査隊」は、その一環として全国各地で同社が実施している調査イベント。情報のバリアフリーを学ぶ講義やグループワークの後で、実際に車いすに乗って移動しながら、同社のバリアフリー情報共有アプリ「Bmaps(ビーマップ)」を利用して街の情報を集めていく。車いすユーザーの視点を体験することが、バリアフリーの意識を高める結果へと繋がっている。