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シニア向けあすなろ大学 創立30周年記念式典&大学展

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 2月9日(金)、あすなろ大学創立30周年記念式典がハーモニーホール座間(神奈川県座間市)で開催された。 

記念式典の様子

 あすなろ大学は、神奈川県座間市立東地区文化センターで行われている高齢者向けの大学。学生が主体となって運営していることが大きな特徴だ。
 また、学生たちが、「大航海」と呼ばれる調べ学習を楽しんでいることでも知られている。今年も、210名のあすなろ生が、学びながら仲間たちとの交流を楽しんだ。

 あすなろ大学については、昨年“得る”Cafeでも紹介している。
記事はこちら

30年間、続いた理由とは

大勢の参加者を集めて行われた。

 2018年で創立30周年を迎えたことを記念して行われた式典には、関係者約240名が集まり、盛大に行われた。

 座間市長の遠藤三紀夫氏、座間市教育委員長の小井田由美子氏による祝辞の他、東地区文化センターの岡田勉館長、30年の歩み30周年記念事業プロジェクトリーダーの田中定三さん、あすなろ大学を運営するあすなろ会会長の佐々木邦彦さん、社会教育指導員の安藤咲枝さんなどがあいさつした。

 佐々木会長はよく聞かれる「なぜ30年も長続きし、200余名のシニア受講生が集まるのか不思議だ」という問いかけに対する答えとして、次の3つのポイントをあげた。

 「調べ学習で知らないことを知る喜びを感じる」「学びを発展させたクラブ活動がある」「受講生が自主的、自律的であること」
 自主的に仲間たちと楽しく学んでいることが、あすなろ大学が30年という長い間続いてきた大きな理由になっていると話した。

あいさつする佐々木会長

★ “得る”Cafeでは、佐々木会長のインタビューを行っている。インタビュー記事はこちらへ

 また、東地区文化センターでサポートしている安藤社会教育指導員は、あすなろ大学の5つ成果・魅力として次の5つをあげた。

1、身近な生活課題や社会的課題について考え、楽しく学び直せる場となっている。
2、地域の人材の発掘と、縁の下の力持ち、リーダー養成の場となっている。
3、ホームページ活用などシニアの生涯学習の貴重な発信と記録化が進んでいる。

魅力を語る安藤社会教育指導員

4、関わる公民館職員や地域をアクティブに成長させている。
5、講師や友好団体との学習交流により、シニアにクローズしないコミュニティが広がっている。

 式典の最後には、あすなろ生が製作した「私たちのあすなろ大学」というムービーが上映され、いきいきと活動するあすなろ生たちの様子が映し出された。

記念講演
「座間から始まった人類進化研究の旅」
人は進化の過程で、思いやりの心を持った

 記念式典に続いて、1歳のときから座間市で暮らしているという国立科学博物館名誉研究員の馬場悠男先生が「座間から始まった人類進化研究の旅」というテーマで記念講演を行った。

 馬場先生は、座間市で育ってきた思い出を語りながら、人間の進化の歴史を分かりやすく話していった。

講演する馬場先生

 チンパンジーと人間は同じ祖先を持っているという。しかしながら、人は、暴力的なチンパンジーとは違う進化の過程を経て、人間となったそうだ。

 約175万年前の遺跡にある遺骨を調べると、歯のない頭骨化石があった。また、腕と足が不自由な老人が生き延びていたという痕跡もある。

 他の動物の場合は、食べられなくなったり体が弱るとすぐに死んでしまう。しかし、人は身体が弱くなった後も、家族が世話していたと推測されている。人間は進化の過程で、家族への思いやりの気持ちが育っていったのではないかと馬場先生は話した。

 また、生殖機能がなくなった後も生きている動物は人間のみ。大昔から、祖父母は孫の世話をしたり、食料確保場所などの知識を伝えていたと考えられているそうだ。
 

講演に聞き入る参加者

 そして、最後に馬場先生は、気候変動による世界的な文明破壊が迫っていると語り、次のように訴えた。

「文明破壊を避けるためには、人が10万年以上前に獲得した知性によって、他者に共感できる能力、優しさ、思いやりを最大限に発揮する必要がある。未来の子孫に対して、どれだけ共感し、優しさや思いやりの心を持てるのかということです」

 悲劇的な事態にならないように、身の丈にあった生活をすること、日本にある豊富な自然を生かすことを、馬場先生は話していた。

(写真:あすなろ大学 編集委員会、まとめ:得るカフェ いとう啓子)

【Photo Report】あすなろ大学展 2018

 2月9日(金)、10日(土)、11日(日)を通して、記念式典会場の隣にあるサニープレイス座間(総合福祉センター)で、あすなろ大学展2018が行われ、3日間で480名が参加した。
 あすなろ生がこの1年で学んだ成果を発表する会で、展示と共に、あすなろ生による発表会が行われた。

 2日間にわたって行われた大学展の様子を写真で紹介します。

 (写真提供:あすなろ大学編集委員会)

大学展の開会式。館長があいさつした

パンについて発表するあすなろ生

来場者は、展示発表も熱心に見ていた

模造紙を使って発表するあすなろ生

発表に聞き入る来場者。熱気に包まれていた。

学習成果を発表するたくさんの展示

パワーポイントを使っての発表

仲間たちの発表を熱心に聞いていた

来場者に展示内容を説明するあすなろ生

あすなろ大学展を終えて全員で記念撮影。クリックで拡大

★昨年のあすなろ大学展の様子はこちらへ

6月5日UP:第13回「お金の不安」編 その3「せつやく」

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