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自分を表現して、いろんな人と仲良くなる高校生向け「パフォーマンス合宿」@東京

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多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿」

ざっくりいうと
・さまざまな文化的ルーツを持つ高校生がパフォーマンス合宿を体験
・ゲームをしたり、思い出を身体で表現
・言葉や文化を越えて、交流した


 3月26日(月)~29日(木)、大学セミナーハウス(東京都八王子市)で、日本各地から日本人の高校生と、中国、韓国、ブラジル、フィリピンなどさまざまな地域にルーツを持つ日本在住の高校生が30名集まって、多言語・多文化交流「パフォーマンス合宿」が行われた。

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 この合宿は、3泊4日、合宿所で寝食を共にしながら、「演劇ワークショップ」を通じて交流していくというもの。
 身体を動かすゲームなどを行いながらコミュニケーションをとったり、みんなでアイデアを出しながら身体で表現したりする。“演劇”といっても、学芸会で行われるようなものではない。

*“得る”Cafeでは、可児市国際交流協会(岐阜県)が行った演劇ワークショップを紹介している。(動画もあります)レポートはこちらへ

 今回の合宿に集まった30人は、ほとんどが初対面。英語、中国語、韓国語、スペイン語、フィリピン語などの言葉や文化も違う生徒たちだったが、さまざまな活動を通して、徐々に打ち解けていった。
 4日目、29日の発表会に筆者がおじゃましたときには、彼らはすっかり仲良しになっていた。
 熱く盛り上がった発表会の様子を紹介します。

<多言語・多文化交流パフォーマンス合宿>
主催 公益財団法人国際文化フォーラム。
企画コーディネーター 田室寿見子 (演劇ユニット Sin Titulo代表)
演劇ファシリテーター 山田カイル(演出家、ファシリテーター)
           わたなべなおこ(演出家、ファシリテーター)
           河野悟(俳優、ファシリテーター)
           田中圭介(劇作家、演出家、ファシリテーター)
           菅原理子(ダンサー、ファシリテーター)
           比嘉ニッコ(俳優、アシスタント・ファシリテーター)
日時 2018年3月26日(月)~29日(木)3泊4日
会場 大学セミナーハウス(東京都八王子市)

     外国ルーツの青少年のドキュメンタリー映画】

 合宿2日目には、可児市国際交流協会(岐阜県)が製作した可児の外国につながる青少年のドキュメンタリー映画「Journey to be continued(続きゆく旅)」の上映会が行われた。
「Journey to be continued(続きゆく旅)の詳細はこちらへ

--予告動画はこちらへ--


それぞれの一番古い記憶を体で表現

 発表会当日、関係者の前でパフォーマンスが始まったとき、生徒たちはやや緊張した雰囲気だったが、すぐにいきいきと動き出した。

発表会。床には世界地図が描かれていた。(c)劉成吉

 床にはテープで簡単な世界地図が描かれていた。まずは、それぞれが自分と関係のある場所に立ち、通ってきた「ルート」を移動しながらブラジル、中国、富山県、千葉県など、国名、地名を発表した。3つ4つの国、地域を経験した生徒もいた。

 次は、6名のグループに分かれて、ひとりひとりの一番古い記憶をグループメンバーが協力して表現していった。例えば、誕生日会の記憶について、みんなでポーズをとって静止画を作り、次に物語に沿って動き出した。
 事故にあってケガしたこと、サッカーしたこと、妹が生まれたこと、家族で出かけたことなど、それぞれが思い出を語りながら物語を演じていった。

 前半が終わると、背の高さ、誕生日、日本にいる年数の長さで順番に列を作った。どうしても同じルーツの人で固まりがちだが、違う視点で並ぶことで、子どもたちはいろんな人と接したり、隣に並んだり。彼らは自然と、いろんな人とふれあっていった。

 グループのパフォーマンスが終わると、ひとりずつ地図上で、行ってみたい、住んでみたいところ立ち、そこで「やりたいこと」「就きたい職業」「食べてみたいもの」など、それぞれが思いを語った。
 最後に全員で「これからが、私たちの物語です」と言い、発表会は幕を閉じた。

一番古い記憶を静止画に。(c)劉成吉

静止画から動き出す。(c)劉成吉

「壁を作るべきじゃない」
みんなが熱い思いを語った

合宿所で。一緒に夕食を食べた。(c)TJF

 発表会の後、振り返り会が行われた。
 
 1人ずつ合宿の感想を語っていったが、中には涙ながらに語る子も。生徒たちの思いがひしひしと伝わってきた。
 彼らが語ってくれた感想は、言葉や文化が違っても人は仲良くなれることを証明していた。
 たったの4日間だが、彼らにとっては人生において忘れられない4日になったに違いない。

 主な感想を紹介します。

<コミュニケーションについて>
・学校の友達より深い関係になれた。
・いつも外国人が少ないところにいるので、けっこうつらい。いろんな人に会えてうれしかった。
・言葉が通じなくても、接すれば感じることがある。伝えようと思えば、伝えられることが分かった。
・言葉じゃなくて、自信を持ってコミュニケーションすることが大切だとわかった。

言葉の壁を越えて、すっかり打ち解けていた。(c)劉成吉

<演劇ワークショップについて>
・アートと国際交流が結びつくのが分かった。
・自分を表現できてよかった。
・演劇と聞いていたので、最初は憂鬱だった。以前、演劇で役をやらされて嫌だった。でも、この合宿では自分たちで作って動いたので、楽しかった。演劇は自分を表現することなのだとわかった。

<多様な人と接して>
・帰国子女だと隠していたが、ここでは何をいっても大丈夫で、安心できた。
・日本に来てからひきこもっていた。いろんな生き方もあることが学べた。逃げるより立ち向かうことが大事だとわかった。
・自分らしくいることができた。
・日本人のステレオタイプと全然ちがっていた。
・初めて多文化の人と会って、初めていろんな人がいるのが分かった。
・自分を見せるのが嫌だったが、ここに来たら違った。発信したくなった。
・見方が変わった。新しいものの見方ができた。
・言葉、年齢は関係ない。壁をつくるべきじゃない。この経験を多くの人に伝えていきたい。

ゲームを楽しむ。(c)劉成吉

みんなでお絵描きもした。(c)劉成吉

桜の前で記念撮影。(c)劉成吉

(写真:公益財団法人国際文化フォーラム提供、レポート:“得る”Cafe事務局 いとう啓子)

第17回「お金の不安」編その7「障害年金」

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