第11回「お金の不安」編 その1 暮らし方/働き方の独自の設計図(ライフデザイン)

 中年期に感じる定年後のお金にまつわる不安へ向き合うために、暮し方/働き方の設計図、独自のライフデザインを描くことが欠かせません。

 50代からのライフデザインは、仕事、家族、自分を作る時間、健康管理、生涯経済プランの5つの視点から描きます。(下図を参照)

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 生きがい】は、個人の価値観が反映され、生きる活力を与えるものです。

 ライフステージごとの役割を意識し、その役割を果たしたという達成感から【生きがい】を感じ取ることができます。

 【仕事】、【家族】、【自分を作る時間】の3つの視点から【生きがい】考えます。

 【仕事】については、●やってみたいことは何か ●得意なことは何か ●求められることは何か、●必要な分だけ稼げることは何か、4つの分野に焦点を絞り、自己イメージを明確にしてライフスタイルを確立することが大切です。

(「自己イメージ」については、第2回「自己イメージを明確にするために“自己分析の枠組み”を活用する」を参照)

 【家族】については、家族の絆によって生まれる生活の充実と安定が目標です。

 家族との丁寧なコミュニケーションを通じて得られる信頼が出来ているだろうか。配偶者・子供・孫・親・兄弟姉妹とのよい関係はできているのかを認識することが、ポイントです。

自分を作る時間】については、他の人と交流する場に参加するばかりではなく、自分の時間を作ることが大切です。

 ●楽しみがある ●深みがある ●活力の源である目標があるという面を意識して、心の豊かさという精神的資産を開拓する時間を持つことが必要です。

健康管理】は、健康寿命、いわば就労寿命を伸ばすための視点です。自らの役割を果たすために必要な健康を維持するためのものです。

生涯経済プラン】は、暮らし方の設計図を作るための視点です。時間の流れと共に私たちを取り巻く環境は刻々と変化します。

 自らの課題やライフイベントの見通しも変わってゆくものです。人生を見据えながら目標を立て、一方で不安や課題を予測してリスクを解消したり、軽減したりする姿勢が重要です。

 ここでご紹介した5つの視点から、人生観や価値観を反映させたライフデザインを描くことが求められます。

次回は、「具体的に生涯経済プランを読み解くための3つの視点」について考えます。


山木戸 啓治  Keiji Yamakido

<プロフィール>
上級生涯生活設計コンサルタント
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(日本FP協会)
社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員

平成15年より、ファイナンシャル・プランナーに就任し、生涯学習センター・公民館・大学の公開講座などで生涯経済設計の講師を務め、平成16年度・17年度には福山大学経済学部客員教授を兼務すると共に、企業の退職準備ライフプランセミナー、及び地方公務員の退職準備・生活充実ライフプランセミナーなどで講演活動を行う。
平成22年7月に定年退職し、その後も継続してライフプランセミナーの講師として活動中。

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