生物多様性ドキュメンタリー映画「三沢川いきものがたり」の完成試写会&三沢川ウォーキングの第1回が、東京都稲城市で8月18日に行われた。
同作品は、フリーの映像ディレクター、島倉繁夫さん(77)によるドキュメンタリー。今回、クラウドファンディングで支援金を集めて、プロによるナレーション録音や追加撮影・編集を行って完成した。
作品については、“得る”Cafeでも紹介している。
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今年4月末から6月末にかけて行われたクラウドファンディングでは、全66名、目標額の50万円を超える58万8千円が集まった。

支援者が集まった
クラウドファンディングのベーシックリターンとして8月18日と25日の2回、完成試写会が設定されていた。
筆者は支援者として、第1回目に参加。当日は、会場となった地域振興プラザ(東京都稲城市)に約30名ほどが集まった。
生物多様性ドキュメンタリー映画「三沢川いきものがたり」

挨拶する島倉さん
まずは、「三沢川いきものがたり」を鑑賞した。上映が開始されると、三沢川に生息する50種類以上の生き物が次々と紹介されていった。
四季の流れの中で、蛇、トカゲ、鳥、虫や魚などがハイビジョンによる鮮明な映像で映し出された。
トカゲの喧嘩、サギの餌とり、蛇が獲物を飲み込む、カルガモの親子、カワセミなど野鳥の姿、魚のジャンプ、産卵期の激しい動きなどなど、初めて見るシーンばかり。
まさに、生き物の物語が凝縮された90分。興味津々で見ていたら、あっという間にエンディングとなった。
東京郊外ながら、住宅地の中を流れる川で、こんなにも多くの生き物がいるということにとても驚いた。
ほとんどの人は、人間の生活のことばかりを考えているが、実はすぐそばで一生懸命生きている“いきもの”がいる。
改めて、いろんな生き物たちと一緒に暮らす“共生”について考えさせられた。
生き物が見えてきた!三沢川をウォーキング
上映会の後、約10名が島倉さんの案内で三沢川をウォーキングした。
川沿いを歩きながら、いろんな生き物がいることを発見していった。夏の昼間なので、あまり生き物はいないかもしれないと島倉さんは話していたが、予想に反していろいろと発見できた。
元気よく泳ぐ魚たちに、運よくカワセミの姿も発見。セミが必死に鳴く姿を近くで見たり、なんとスッポンも泳いでいた。
よく見てみると、実はいろんな生き物がいることがわかった。
映画を見たことで、生き物への意識が高まり、見ようとしたことで、いろんな生き物に気づくことができた。
歩きながら、島倉さんは撮影の裏話や、生き物について話してくれた。約1時間のウォーキングも充実した時間となった。
(取材・まとめ “得る”Cafeサイト管理人 いとう啓子)
<9月に稲城市で野外上映会を開催>
9月17日(月・祝)午後5時から、稲城市の中央図書館交流広場で、映画『三沢川いきものがたり』の野外上映会が行われる。
当日は、島倉さんのお話会もある。
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映画『三沢川いきものがたり』とお話会
講演会(60分)+野外上映会(85分)
日時 2018年9月17日(月)
17:00~ 講演会
18:00~ 野外上映会
場所:講演会 (城山体験学習館視聴覚室)
野外上映会 (図書館敷地内交流広場)
(東京都稲城市向陽台4-6-18 城山公園内)
*雨天時は城山体験学習館視聴覚室
定員:60人