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開催報告:講演・大阪から離島へ移住。島の魅力発掘をなりわいに!

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●ざっくりいうと

・大阪から脱サラして離島の家島へ
・地域住民と交流しながらゲストハウスを作る
・よそ者の視点を生かす
・毎日のブログで発見を記録


 2018年11月14日(水)、第5回農山漁村コミュニティ・ビジネスセミナー【島の魅力発掘をなりわいに!】を開催しました。今回は、いえしまコンシュエルジュの中西和也さん(兵庫県姫路市家島)が登壇されました。

大阪から脱サラして家島へ

 中西さんは、熊本大学で建築士の資格を取得。大阪で、都市計画系のシンクタンクに勤務しているときに「いえしまコンシェルジュ養成講座」に参加しました。
 そのときに、「都市部ではできない働き方、暮らしのあり方にチャレンジしてみたい」という気持ちが芽生え、離島の家島に2011年3月に移住しました。

 いえしまコンシェルジュとは、観光や産業振興の企画立案と実践者です。家島観光のガイドを行いつつ、島のさまざまな資源を活用した観光交流資源の開発し実践する案内人として、生活しています。

 移住9年目となり、現在、中西さんは妻に子どもふたり、マイカー、マイホーム、さらにはゲストハウスまでを持つようになりました。

「いえしまコンシェルジュ」のサイト

地域住民と交流

 移住した当時、中西さんは地域の小商いを発掘して、より多くの関係人口を増やすことで、「島には仕事が無い」という多くの人の思い込みを解消できると考えました。

 そして、若者やさまざまなノウハウを持つ人々と交流しながら、島への関心を高める活動を展開していきました。

 現在は、島内の様々な団体や若者と島の将来を語らいながら面白いことをしていこうとしています。

「男鹿島うみのいえ」改装前

 そのプロジェクトのひとつは、島外の人が島外の人を連れてきて遊ぶ「男鹿島うみのいえ」です。

 廃業した旅館を海の家として、仲間とともに改装し拠点としました。オーナー制を取り入れたシェアハウス的なゲストハウスです。

 自分ひとりで行うだけでなく、多くの人をも巻き込むためにも、できることからコツコツと続けていく。この続けることが大事なのだという中西さんの話は、とても説得力がありました。

改装後の「男鹿島うみのいえ」

よそ者の視点を生かす

 家島諸島は、兵庫県の南西部、瀬戸内海播磨灘に浮かぶ40余の島々の総称です。島の歴史は古く、旧石器時代から弥生時代の遺跡が見られ、多くの伝説や物語が存在します。
 とはいえ、家島に特別な観光資源があるわけではありません。中西さんは漁村の風景とそこに暮らす人々のなにげない日々の生活を資源として、体験するプログラムを創り出しています。

 それには、よそ者(都会人)の視点が活きています。地域の人にとっては当たり前の景観・風習ひとつとっても、よそ者には興味惹かれるものがあるからです。

 中西さんは、いえしまの魅力は=「島の日常は都会の非日常」として案内しています。

 中西さんが一枚の不思議な写真を見せてくれました。最初は一体何なのか、わかりませんでした。
 しかし、彼が島の暮しや産業と結びつけて説明すると、その写真から島の魅力を読み解くことができるのです。

 それは中西さん自身が感じた、これは何か、何のためにあるのか、などの素朴な疑問や不思議さから気づいた魅力なのです。
 ひとつひとつは、すごく小さなもので決して観光の目玉にはならない。しかし、これらの要素が集まった「島の暮し」そのものが魅力ですと中西さんは語りました。

最初に決めた4つの目標

 中西さんは、家島に移住するにあたって、4つの目標を建てました。
  シンプルだけど大事なポリシーです。

  その1.移住1年間は、毎日ブログを書く。
  その2.自分が楽しいと思う活動をする。
  その3.離島中山間地域の先進事例になる。
  その4.活動をつづける。
  

クリックで拡大

 毎日出会ったこと、発見したこと、感じたことをどんなことでもよいから毎日必ずブログに書くと決めました。1年目の新鮮な気持ちを忘れないように、さらに毎日ひとつは決まったことを成し遂げるという気持ちがあったからです。

 夜中に外で、パソコンを膝に置いてブログアップしている様子を見た島人が、不審者と思ったのも笑い話。このブログを読んだ人が現れて、後に家族ぐるみの交友を続けることにもなりました。

小さい活動でも持続が大事

 肩くるしいことを考えるより、自分が楽しくなければ続かないので、楽しいという活動を大事にしようとしました。
 そして、何かよそ者だからできることで、離島中山間地域の先進事例になりたいと考えたそうです。

 失敗したらやり直せばよい。小さなことでもできることを続ければきっと成果になる。例え活動が小さくても、続けていくことが大事だと取り組み続けました。


〇中西さんの活動経緯メモ

・1985年(昭和60年)大阪市生まれ。

・2009年 大阪の都市計画系シンクタンク所属時に、島のおばちゃんたちで組織するNPOいえしまが主催した「いえしまゲストハウスプロジェクト」を知り、初めて家島へ行き衝撃を受ける。

・2011年3月 家島へリュックひとつで移住。海の家「中村荘」にてアルバイト

・2012年4月より、島の観光案内人”いえしまコンシェルジュ”として、家島の暮らしの魅力を紹介するガイドを実施。

・2014年4月 『いえしまコンシェルジュ合同会社』として法人化、自然体験学習、大学のゼミ合宿、社員研修などをコーディネート。
 また、島のみやげものの商品開発・販売やNPOいえしまのサポートなど島の活性化に取り組む。
 その他、高校や小学校での講義、市民講座での講演などを通じて島の魅力を伝える活動にも従事。

・2014年 8年間空き家になっていた民宿を譲り受けて、セルフDIYでリノベーションをしながら、仲間たちで楽しみながら施設づくりをした男鹿島うみのいえプロジェクトスタート。
 有志の仲間たちで運営している夏限定のプライベートな遊び空間。

・2014年9月30日 家島の特産品の通販サイト いえしまマーケットをオープン

・2015年3月8日 新商品家島てぬぐいを販売開始

・2018年4月 島で週末を過ごし自分の技術や趣味を活かして活動してもらう
「週末島活」というプロジェクトをスタート

・2018年11月9日 15年前に閉店した老舗喫茶店「スコット」をコミュニティーサロンとして復活オープン。
 島民や観光客が一息ついたり、希望者が趣味の講座を開いたりもしてもらう。

情報&写真提供:(一財)都市農山漁村交流活性化機構

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