第18回「お金の不安」編その8「住宅ローンと生命保険の関係」

 第18回 「お金の不安」編 その8、住宅ローンと生命保険の関係を知っておきましょう。

住宅ローンを組んだ時、生命保険を見直そう

 マイホームを購入し銀行で住宅ローンを組んだら、団体信用生命保険にも同時に加入することになります。
(イメージ図①を参照)

イメージ図① クリックで拡大

 その際に、重要なことを見過ごしてはいけません。
 以前から加入している生命保険の見直しです。

団体信用生命保険とは

 団体信用生命保険は、返済期間中に住宅ローン契約者が死亡もしくは高度障害となった場合に、残りの住宅ローンを一括返済することができる住宅ローン専用の生命保険です。

 住宅ローンを借りている人が死亡したときや、高度障害状態になったときでも、住宅ローンの残金の分の保険金が金融機関に支払われ、残金分の住宅ローンをまるまる清算することができます。
(イメージ図②を参照)

イメージ図② クリックで拡大

 これにより残された家族は住宅ローンの負担から解放され、そのままマイホームに住み続けることができます。

団体信用生命保険の保障期間と保険料

 団体信用生命保険の保障期間は、住宅ローンの返済期間と一緒です。住宅ローンを35年で組んだら、保障期間も35年です。
 ちなみに、住宅ローンを繰り上げ返済して返済期間を短縮したら、それと一緒に保障期間も短縮されます。

 団体信用生命保険料の支払いは明確な「保険料」という形をとらず、ローン金利に上乗せされ、毎月の住宅ローンの支払額に含まれています。

 住宅ローンの返済が進むにつれて借入残高は減少します。
 保険金額は住宅ローンの残高と常に同額なので、返済が進み借入残高が減少するにつれて支払い保険料も少なくなっていきます。
(イメージ図③を参照)

イメージ図③ クリックで拡大

 生命保険の中で最も一般的な、契約した保険期間中は保険金額、保険料がずっと一定の定期保険に比べて、無駄のない合理的な保険になっています。

住宅費分の備えを削減しよう

 もしあなたが、生命保険に入っているとします。その保険の必要保障額には、残された家族が生活する住宅費分の備えとしての家賃の支払い額、つまり「生涯家賃」を含めて計算しているはずです。
(イメージ図④を参照)

イメージ図④ クリックで拡大

 その場合は、保障が重複して必要以上に保険料を支払っている状態になっています。
 住宅ローンを組んで、団体信用生命保険に加入した場合は、忘れずに現在の生命保険契約の内の住宅費(生涯家賃)に相当する保障額を削減しましょう。
 そうすることで、支払う保険料の節約につながります。

(注)住宅ローンについてもっと知りたい時は、【住宅金融支援機構ホームページ】「ずっと固定金利の安心【フラット35】」を参照。
こちらをクリック

 次回からは、生涯経済プランの「そなえる」という視点で、その9として年金でそなえることについて考えてみます。


山木戸 啓治  Keiji Yamakido

<プロフィール>
上級生涯生活設計コンサルタント
一級ファイナンシャル・プランニング技能士
CFP(日本FP協会)
社団法人 日本証券アナリスト協会検定会員

平成15年より、ファイナンシャル・プランナーに就任し、生涯学習センター・公民館・大学の公開講座などで生涯経済設計の講師を務め、平成16年度・17年度には福山大学経済学部客員教授を兼務すると共に、企業の退職準備ライフプランセミナー、及び地方公務員の退職準備・生活充実ライフプランセミナーなどで講演活動を行う。
平成22年7月に定年退職し、その後も継続してライフプランセミナーの講師として活動中。

山木戸先生へのお問い合わせは、こちらへ

関連記事

  1. 第12回「お金の不安」編 その2 生涯経済プランのための3つの視点

  2. 第5回 中年期以降の「年齢と幸福度」の関係

  3. 第6回 真の個性化は、中年期以降に始まる

  4. 第16回「お金の不安」編その6「せつやく」“傷病手当金”

  5. 第10回 ある年齢で仕事から引退するというイメージを払拭する

  6. 山木戸先生の初書籍「心の転職 ピンチから抜け出せ」

  7. 第4回 自らの新たな可能性を拡げる自己分析の枠組み

  8. 第1回 生涯生活時間が長くなる中で“自らの中高年期を、何にかけるか”

  9. 第8回 “等身大の自分を開発する”という意識が重要

PAGE TOP