開催レポ:セミナー「安心して暮らすための介護医療連携と街づくり」@埼玉県立大学

 地域包括ケアシステムにおける在宅医療の在り方を考えるセミナー「安心して暮らすための介護医療連携と街づくり」が2月2日(土)に埼玉県立大学で開催された。

 主催は、春日部在宅診療所ウエルネス

<2019年2月11日追記 レポートが届きました>
特別講演
地域包括ケアシステムの深化と在宅医療
 埼玉県立大学(理事長) 田中滋先生

 経済学者でもある田中滋先生からは、グラフや数字を用いて、文明の進化とともに変化してきた社会保障や制度設計の歴史について説明があり、これから必要なのは、19、20世紀型の社会保障ではなく、共生社会に向けた地域包括ケアシステムの構築であるとのこと。

 私はひとりなので感じることだが、私以外にも今後高齢の独居者の増加が明らかであるので、独居者でも地域社会における生活から疎外されないような社会の仕組みづくりが必要であると思った。

多職種のチームで連携する在宅医療
~「自分らしく生きる」を支える~
 医療法人ゆうの森 永井康徳先生

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 感動して、涙しました!
 最後まで治そう、生かそうとすることが果たして良い事なのか?
 人工栄養は本当に必要なのか?

 治らないのに不必要に(体が処理できないのに)人工栄養を与えるなどの過剰な医療が、患者の負担を大きくしている場合もあるので、無理に生かそうとせず、穏やかに逝かせてあげればよい。

 そのためには、「亡くなるまでどうより良く生きるか」を考える「人生会議」が必要。
 決めなくてもよいから、家族や身近な人、介護をする人と一緒に悩んで考え、話すことが大切。患者のしたいことを望むことを考える時間が必要。

 そして、それを支えるために、医師だけではなく、多職種連携のチームで取り組む在宅医療が必要である。
 「治す」医療から「支える」医療へ。

 私自身が介護をしてきて思うが、病院に入院させなければいけない・自宅で看護しなければいけない。~でなければいけない。など、とにかく義務感にさいなまれた。

 しかし、それらにこだわらず、患者の状態や希望・時期により、また介護をする側の精神的な負担軽減なども考え、罪悪感を持たずに積極的に在宅医療等をバランスよく活用していくことがよいのではないかと思った。

シンポジウム
安心して暮らすための介護医療連携と街づくり

春日部在宅診療所の笹岡先生からのまとめと2人の講師へ質問。

 昔:家で亡くなる人がほとんど。
 今:制度保証や医療発展により8割が病院で亡くなる。
 これから:在宅医療の利用により、また家で亡くなる時代に。

まとめ
 もう一度見たい!
色々な人に見てもらった方が良い!と思う大変有意義なセミナーでした。

(レポート&写真 越谷のUさん)

参考サイト


セミナー「安心して暮らすための介護医療連携と街づくり」
プログラム:
特別講演
 地域包括ケアシステムの深化と在宅医療
  田中滋 埼玉県立大学理事長、慶應義塾大学大学院経営管理研究科名誉教授

 多職種のチームで連携する在宅医療 「自分らしく生きる」を支える
  永井 康徳 医療法人ゆうの森 理事長 たんぽぽクリニック

シンポジウム
 テーマ:介護医療連携と街づくり
     田中 滋
     永井 康徳
  座長 笹岡大史 春日部在宅診療所ウエルネス

日時 2019年2月2日(土) 15:00~18:00
会場 埼玉県立大学 講堂
   (埼玉県越谷市三野宮820番地)
参加費 3000円 一般、学生無料
懇親会(大学内食堂) 4000円 100名限定

 

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