レポート:移動できるエコな小屋「えねこや」完成!

移動式「えねこや」。壁には断熱材も入っている。 クリックで拡大

 太陽光発電パネルと蓄電池で電気を自給自足する小さな建物(小屋)が「えねこや」。

文化会館の横に展示された クリックで拡大

 車で牽引して移動できる「えねこや」が、5月25日(土)、26日(日)に東京都調布市の文化会館 たづくり前に展示された。

 東京の木材も利用して作られた「えねこや」の中は、木の香りが漂い、まるで山小屋のような雰囲気。
 流しもあるし、蓄電池、ペレットストーブなどが並び、自然エネルギーでスマホの充電ができる充電器も置かれていた。

ペレットストーブ クリックで拡大

 私が取材でうかがったときには、キャンプ好きの若い夫婦などが、興味津々で見物していた。
 文化会館の横のスペースに置かれた「えねこや」は、子どもからシニアまで、多くの人の注目を集めていた。

★ペレットストーブとは
 乾燥した木材から作る小粒の固形燃料「木質ペレット」を燃料とする暖房機器

 


2019年6月1日追記
「調布市環境フェア」に登場! フォトレポートです。
 (@調布市文化会館たづくり前)

  • 多くの人が中も見学していた

自然エネルギーをアピール

 移動式「えねこや」を作ったのは、一般社団法人えねこや(東京都調布市)。

 元々建築事務所をやっていた湯浅剛さん(一般社団法人えねこや代表理事)、大村哲夫さん(理事)、菅野千文さん(理事)たちは、東日本大震災時の原発事故を機に、自然エネルギーの重要性を痛感し、「えねこや」の活動を始めた。

トレーラーハウスの中は、山小屋のような感じ クリックで拡大

 そして、湯浅さんは自身の建築事務所を第1号の「えねこや六曜舎」とした。この事務所は、電力会社から電気を引かず、太陽光発電と蓄電池、太陽熱温水器とペレットストーブなどを使い、すべて再生可能エネルギーを利用している。

 エコな事務所、えねこや六曜舎では、セミナーやワークショップも行い、自然エネルギーの重要性を訴えてきた。

流しもついている クリックで拡大

 しかし、人を集めてアピールするだけでは限界があると感じた湯浅さんは、「こちらから、出かけていこう」と考えたそうだ。

 車で牽引し移動するトレーラーハウスがあることを知った湯浅さんは、自然エネルギーを利用した移動式「えねこや」を思いついたという。

★トレーラーハウス
 車で移動・移設できる小さな家。
 日本では、住むことができる「車両」として扱われる。
 タイヤのついた土台の上に建物が乗っていて、移動できる。

クラウド・ファンディングで資金集め

 同法人は、今年2月から3月にかけてクラウド・ファンデングを実施して、移動する「えねこや」の製作費用を集めていった。

 クラウド・ファンディングは“得る”Cafeでも紹介している。
記事はこちら

屋根にはソーラーパネルが並ぶ クリックで拡大

 そして、44日間で、全131人から、目標の100万円を越える126万2千円を集めた。

 「クラウド・ファンディングにしたことで、いろいろなメディアに紹介してもらうことができた。資金提供者に、製作ワークショップの参加権を返礼品にしたこともよかったです。『えねこや』作りに参加したかった人も多かったようです。ワークショップには女性や親子連れも参加して、全部のワークショップに参加した方もいました」と湯浅さん。

 また、製作する場所として、活動趣旨に賛同した深大寺(調布市)が「深沙の杜」というスペースを提供した。
 
 調布の名所として有名な深大寺は、多くの観光客や花見客を集める場所。ここで制作していたことで、「えねこや」のアピールにもつながった。

蓄電池が並んでいた クリックで拡大

 4月に4回のワークショップを行い、のべ200名が参加。最終の27日には製作地で、80名もの参加者と共に電気の点灯式とお披露目会を行った。

 「作業場所が急にみつかり、多くの方に助けていただいたりと、まさに神がかり的な感じで完成できました」と湯浅さんは感慨深げに語っていた。

 下記は、移動式「えねこや」の製作ワークショップの様子をまとめた動画。

利用アイデアを募集中

活動内容を説明する湯浅さん

 展示イベント初日の25日には、調布市役所の横にある文化会館たづくりでミニセミナーも行い、「えねこや」の活動をプレゼン。自然エネルギーによる生活に興味ある中高年の女性たちなどが熱心に耳を傾けていた。

 移動式「えねこや」の今後の利用については、えねこやカフェ、ミニギャラリー、移動スタジオ、ミニシアターなど、アイデアを募集中ということだ。

「特に、子どもたちに自然エネルギーについて知ってもらいたいので、児童館や学校などに出かけていけたらと思っています」と湯浅さんは話していた。

一般社団法人えねこやのHP

(取材・まとめ “得る”Cafeサイト管理人、a-Nest会長 いとう啓子)


 

Similar Posts:

関連記事

  1. 博物館展示:家畜の飼育のあり方“アニマルウェルフェア”を考える@麻布大学

  2. 参加者募集:「災害危機管理講座」@千葉商科大学

  3. 参加者募集:絶滅の危機にあるオランウータン、減少している熱帯雨林について学ぶ@東京世田谷

  4. 芝浦工業大の学生と地元住民が防災遠足@東京都港区

  5. 参加者募集:防災カフェ&緊急時の道具づくりWS@東京新宿

  6. 参加者募集:AI/プライバシー/SDGs/認知症/日韓関係 現代的課題を学ぶ@多摩市

  7. 参加者募集:食品ロス削減!日本初「無料スーパー」体験ツアー+ランチ@東京都多摩市

  8. 森のセラピー「森林セラピー山口」

    森林セラピー認定の森 10周年イベント@山口市徳地

  9. 大学生ボランティア活動展&イベント2017 @東京多摩

PAGE TOP