8月18日(日)、東京都稲城市でICBCセミナーvol.4「人生100年時代~今から知っておきたい人生の備え」が開催された。
●ざっくりいうと
・地域の医療、介護、包括ケアについて学ぶ
・介護、医療に関する難題の解決を、みんなで考える
・今、なぜ「終活」なの?
・医療、介護、保険の知識も大切
【内 容】
第1部 基調セミナー
地域の医療介護など身近な悩みから地域課題を考える
講師:田中洋江 ケアマネージャー・社会福祉士
介護制度、介護予防、地域包括ケアシステムなどについて学んだ。さらに、稲城市で行われている介護関係のサービスなども紹介された。
後半は、実際に田中さんが受けた医療、介護に関する難しい相談内容について、参加者みんなで解決策を話し合い、発表した。
難題は、認知症の方が働きたい、介護が大変で生活が苦しい、車椅子にのって海外旅行に行きたいなど。
田中さんが驚くほど、参加者からさまざまな意見が出された。
第2部 知っておきたい予防終活情報について
講師 終活ジャーナリスト、したみちけんじ
(社)終活協議会、終活ガイド検定認定講師(上級コンシェルジュ)、エンディングノート技能士、遺言書作成講師/身元保証認定員/行政書士(有資格者)
「終活」というと縁起が悪い、まだ早いなどと先送りしている人が多い。
しかし、おめでたいことと違い、困り事は突然起こるもの。
「終活」の知識があると、いざというときに困らない。
なんと、日本では15年後の2035年に2人に1人が“ひとり暮らし”になるという。ひとり暮らしや小家族が多くなると、頼れる人が少ないため「終活」に関する知識はさらに重要になっていく。
したみち講師は、下記の問題について説明していった。
・入院しても保証人がいないと医療を受けられない。また、どこの病院にかかるのかなど、医療の問題。
・医療保険は必要なのか?
・身内や自分が要介護になったらどうする?
・終末医療の問題
・多様化している葬儀
・墓じまいの問題
・エンディングノートの書き方
・ペット終活
など
「終活」といっても、お墓や葬儀のことだけではなく、“予防終活”的な内容も含まれる。
今、注目されている「終活」だが、正しい情報を身に着けることが大切だ。
また、「終活」の総合的な話だけでなく、巷であふれている終活に関する怪しい情報の話もあった。悪徳業社にだまされないためにも、正しい知識が重要になる。
(まとめ・写真 a-Nest(アネスト)会長・“得る”Cafeサイト管理人 いとう啓子)
●主催者のICBCよりメッセージ
地域全体で、支え合っていけるようなしくみを
ケアマネージャー、社会福祉士の田中さんのお話で、地域の医療介護ケアシステムがいろいろあり、知られていないことも多いことに気づきました。
私自身、子どもを産んでから子育ての課題に気づいたり、親の介護をしてケアマネさんとの知り付き合い方に悩んだりしました。
もっとはやく制度について知っていれば、有効活用できたのではないかという思いもあります。
現場の課題はとても難しいですが、「予防」に関してては、私たちでも何かできるかもしれません。
矢野口(稲城市)の地域包括の取り組みがすすめられていますが、地域全体で支え合っていけるようなしくみがさらに広がるといいですね。
ICBCができることとしては、今後も各方面の方々が集い、学び、対話していける機会をつくっていくことかなと感じています。
(ICBC代表・浜田有里恵)
ICBCセミナーvol.4~人生100年時代
今から知っておきたい人生の備え
日時 2019年8月18日(日) 13:00 ~16:30 晴れ
会場 地域振興プラザ 4階 大中会議室
(京王相模原線 稲城駅 徒歩9分)
参加者 15人
参加費 ICBC無料メール会員 1000円 、一般 1500円
主催:いなぎコミュニティビジネスクラブ(ICBC)