シニアが熱く盛り上がった発表会
ざっくりいうと
・シニアが地域の課題を、訪問調査
・町会・自治会を探る、外国人も快適な街とは
・公共施設を調査、多世代交流を考える
・調査結果や感想などを発表
2019年9月から始まった「なかの生涯学習サポーターの会」(東京都中野区)による「生涯学習『実践・学び合い』講座」~地域の生涯学習サポーターになろう~」。初回のオリエンテーションの後、第2~4回はそれぞれがテーマに応じて訪問調査やフィールドワークを実施した。
そして、11月1日、最終回のグループ発表会を迎えた。
グループ発表を前に、東京学芸大学准教授の倉持伸江先生が挨拶。「プレゼンするときは、押し付けない、関心のない人にも伝わるようにわかりやすくプレゼンしましょう」とエールを送った。
調査結果、体験談、イラスト、歌も披露!
【4つの分科会の概要】
1、自治組織を学ぶ
町会・自治会や区民活動センターなどを取材。実は、その活動はあまり知られていないことが多い。
東中野区民活動センターで行われている小滝町会の事例に感銘を受け、区民活動センターを中心にした街づくりを考えたいと語っていた。
また、災害のときには、公助、自助、共助というが、「近助」も大事と話していた。
2、安全で快適な美しい街創り
外国人が住みやすい街になっているか、公共施設の表示などを調査。さらに、隣の新宿区の公共施設と比較。新宿区は外国人比率が高いことから、中野よりも標識などの多言語化が進んでいることを確認した。
また、日本語学校の外国人生徒の生の声も聴いた。
外国人もコミュニティの一員として考えたいと話していた。
3、地域の施設を活かす
スマイルなかの(中野区社会福祉会館)という区の施設を訪問。社会福祉協議会からさまざまなサポートを受けられるが、広報不足からあまり知られていないことも多い。さまざまな相談を受けられることを広めたいと話していた。
また、車いすに乗る・押すこと、アイマスクをして暗闇の中で買い物も体験。地域の障がい者への思いを新たにしたそうだ。
4、多世代共生(交流)を考える
「二人のために世界はあるの」という歌謡曲を熱唱! そして、二人よりも「多世代」のほうがさらにいいという話から始まった。
多世代が集まる地域の掃除イベントや、お祭りを見学。多世代交流の現場を調査した。
発表前に、さまざまな意見が出てまとまらなかったそうだが、メンバーのひとりが多世代共生を絵にまとめて、発表へとつながった。
「ひとりでも、情熱のある人が始めることが、第一歩になる」
歌とイラストで、多世代交流への思いを伝えていた。
講座情報紙 DEN
発表後の感想や思いがいっぱい。講座の様子が分かる。
見学を終えて
シニアの方々のまさに熱い発表会だった。
グループ内でさまざまな意見を戦わせながら、なんとか当日までに作り上げたそうだ。
地元への熱い思いを通じて、シニアの“魂”の交流!?
本気だけにぶつかることもあるそう。こういう過程を経て仲間意識が高まっていくのでしょう。
“地元中野をよくしたい”という市民の強い思いが、ひとりでも多くの人々に伝わるように!
★発表会で作られた成果発表は、12月2日~26日、中野駅高架下ギャラリー「夢通り」で展示されている。
(取材・まとめ 得る”Cafe”管理人 a-Nest会長 いとう啓子)
生涯学習「実践・学び合い」講座
日時 2019年9月7日、9月14日、9月21日、10月5日、10月12日
会場 なかのZERO西館学習室1
中野駅南口から徒歩8分
参加費 500円 全6回分(保険代含む)
定員 40人
対象 生涯学習に関心のある中野区在住・在勤・在学者
主催:なかの生涯学習サポーターの会
★講座情報紙 DEN 初回~4回 ↓↓↓
講座の流れが分かる。クリックするとPDF書類が開きます。