大妻女子大学博物館(東京都千代田区)で、「中国最後の文人」と称される呉昌碩(1844-1927)と、呉氏と交流していた日本の書家、日本画家らの書画を展示する特別展が開催されている。
特別展「呉昌碩と日本人士 ― 中国最後の文人と交流した書画文墨趣味ネットワークの人々― 」
主催者より概要
詩・書・画・印(篆刻)にすぐれ、「中国最後の文人」と称される呉昌碩(1844-1927)は、多くの日本人士と交流している。
辛亥革命(1911)により、評価が一変した呉昌碩を尊び、その作を求めたのが漢学の素養を有する日下部鳴鶴(書家。1838-1922)、犬養木堂(毅、政治家。1885-1932)、富岡鉄斎(日本画家。1837-1924)、長尾雨山( 漢学者、書家。1864-1942)といった日本人士たちであった。彼らは、呉昌碩との交流により「書画文墨趣味ネットワーク」を形成し、当時の欧化風潮のアンチテーゼにもなった。
今回、大妻女子大学博物館に呉昌碩「行書題画詩軸」が寄贈されたのを機に、博物館において、呉昌碩および呉昌碩と交流した日本人士の書画を展示する特別展を開催する 。
今回の特別展により、呉昌碩がもたらした書画文墨趣味の魅力と、日本人士が形成したネットワークの影響力を明らかにできるだろう。
前期 2021年3月16日(火)~4月9日(金)
後期 2021年4月13日(火)~5月12日(水)
開館時間 10:00~16:30
休館日:土・日・月・祝日
会場 東京都千代田区三番町12 図書館棟地下1階
JR総武線「市ヶ谷」駅
地下鉄半蔵門線「半蔵門」駅
地下鉄南北線「市ヶ谷」駅
※駅から徒歩約10分~15分
入館無料 ★要予約
大妻女子大学博物館のHP