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レポート「地域創造フェスティバル2016」文化・芸術で地域づくりを @東京芸術劇場

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「地域創造フェスティバル2016」文化・芸術で地域づくりを

8月2~4日、一般財団法人地域創造は、
東京芸術劇場で「地域創造フェスティバル2016」を開催した。

この財団は、文化・芸術による地域づくりを目指して、
地域における文化・芸術活動を担う人材育成や、
公共文化施設の活性化を図るため、クラシック音楽、現代ダンス、演劇、芸術などの
さまざまなプログラムを実施している。

「地域創造フェスティバル2016」では、
同財団の事業の紹介、文化・芸術による地域づくりに関するセミナー、
シンポジウムの他、音楽やダンスのプレゼンテーションも行われた。

 初日は取材できなかったが、2日目の「おんかつオープンセミナー「地域アーティストと共に作る地域の未来」に参加。その後、アーティストによるおんかつ支援プレゼンテーションも見学した。

*おんかつとは、公共ホール音楽活性化事業のこと。

 

●おんかつオープンセミナー

 1時間半にわたるセミナーでは、実際におんかつプログラムを実施している文化会館の担当者、アーティスト、おんかつのコーディネーターが課題などについて話し合った。

 同セミナーに参加して、「おんかつ」という言葉を聞くと、楽しい雰囲気がするが、実際には簡単ではないということがよく分かった。

・コーディネートもアーティストも大変

 同財団では、おんかつを行うにあたりまずは、地域の音楽家から希望者を募り、オーディションを行う。
 選ばれたアーティストは、研修に参加して同財団のコーディネーターと共にプログラムを作る。
 プログラムが完成したら公開プレゼンテーションを行う。実施希望の学校や公共施設を募り、実施する場所が決まったら、同財団のコーディネートによりプログラムを実施する。(学校など、実施する側に金銭的な負担はない)

 おんかつを行うまでには、アーティストにはオーディションというハードルがあり、財団にとってはアーティストと一緒にプログラムを作るときの難しさがある。単に学校などへ出向いて演奏すればいいということではない。

 「アーティストの個性を探して、プログラムを作っている」とコーディネーターの人は話していた。

 一方、アーティスト側はこのプログラムに参加することで新たな視点を持つことができ、表現が広がるようだ。
 いずれにしても、高いレベルのプログラムを維持するためには、双方共にかなりのスキルが要求されることが分かった。多くの人に喜ばれるプログラムを作り上げるのは簡単ではない。

・アーティストは何を伝えるか

 コーディネーターの人は、研修においてアーティストが何を伝えたいのかをはっきりさせることが大変だと話していた。
 よい演奏をしたり、面白い手法をやったからいいということではない。「伝えたいもの」がはっきりしないとだめだと、コーディネーターの人は話していた。
 その作業は、アーティストの生い立ちや人間性にまで関わる作業になるそうだ。

 話を聞いていると、やはり芸術と教育を融合させるのは難しいと感じた。アーティストにとって「何を伝えるのか」ということは根源的な問題であり、常に揺れ動いているような事柄だろう。その辺を突き詰めていくのは、双方ともにきつい作業になると思う。だからこそ、うまくいった時は、人々にインパクトを与えることができるのだろう。

・演奏だけでなく、コミュニティをデザインすること

 コーディネーターの人は「演奏を提供するだけでなく、コミュニティをデザインすることなんです」と話していた。言葉はとても抽象的だが、筆者自身、音楽好きで音楽に救われることがよくあるだけに、この言葉はとても印象的だった。

 音楽をツールにして、人に新しい視点が生まれたり、新しい交流が生まれたり。あるいは、音楽に興味を持つ子どもがいるかもしれないし、新しい楽しみを見つける大人がいるかもしれない。音楽は形のない芸術で、その力を利用することは簡単ではないが、とても有効で可能性のある活動だと思う。音楽がつなぐコミュニティづくりに期待したい。

 

●登録アーティストのプレゼンテーション

 実際に、おんかつとはどういうものなのか「おんかつ支援プレゼンテーション」も少し見学した。フルートやピアノ、マリンバの生演奏を聞いたり、その演奏に合わせて音を出したり、興味深い内容だった。

 おんかつプログラムには、いろいろある。例えば、アーティストの演奏と共に実際に演奏に参加する、音のイメージを絵にする、楽器に触ってみる、楽器の紹介、作曲家のストーリーや歴史と共に音楽を楽しむ、詩の朗読、ダンスとのコラボなど。詳細は、下記のホームページを参照のこと。

一般財団法人 地域創造のHPへ

取材: “得る”Cafe事務局 いとう啓子

(写真提供:一般財団法人地域創造)

第16回「お金の不安」編その6「せつやく」“傷病手当金”

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